「白無垢(しろむく)」や「色打掛(いろうちかけ)」など、日本伝統の和装での結婚式も人気です。
でも、普段着なれない和装は、立ち居振る舞いに自信がない・・・。
そんな人も多いかもしれませんね。
そこで、この記事では花嫁姿が美しく見える、和装の立ち居振る舞いについてご紹介します。
日本の伝統的な和装では、それにふさわしい立ち居振る舞いがとても大切です。
基本的な立ち方・座り方・歩き方・お辞儀の仕方の他にも、和装独自の小物の持ち方や、
袖の扱い方など、たくさんのポイントがあります。
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【立ち方】
まず背筋をまっすぐ伸ばします。
体の中心に一本の線をイメージして、頭の上から引っ張られているように、まっすぐ立ちましょう。
着物を着ると、帯の締め付けで前かがみになりやすいので、意識して胸を張りましょう
つま先が開いてしまうと「がに股」のように見えるので、つま先を内側に向け、内股気味にします。
【座り方】
和装で椅子に座るときは、背もたれに背中を付けずに座りましょう。
そうすることで、帯も食い込みにくく、背筋も伸びてきれいな姿勢になります。
帯の締め付けで、疲れてくるとつい背中が丸まってしまいがちなので、意識して背筋を伸ばしましょう
【歩き方】
着物できれいに歩くポイントは、「体を揺らさない」ということ。
背筋は伸ばし、膝を少し曲げて、重心を低く固定します。
少しだけ前傾姿勢を意識すると、体が安定しますよ。
歩幅は小さめがGOOD。
大体10cm程度がベストです。
前に踏み出した足のかかとが、後ろに残った足のつま先の位置と重なるくらいの小さな歩幅で歩きます。
足を踏み出す時は、円を描くイメージで、すり足気味にしましょう。
目線は自分の足元ではなく、3メートル先の床を見るように、やや伏し目がちにするとベター。
和装で並んで歩くときは、洋装と違い、新郎新婦が腕を組みません。
そのため横には並ばず、新郎が前を行き、新婦が少し後ろをついていくように歩きます。
【お辞儀の仕方】
お辞儀は腰から折るように。
やや浅めに、30度ほど折るイメージです。
この時膝も軽く曲げて、体を沈めるようにするとより丁寧に見えます。
首だけを下げたお辞儀は、軽く見えてしまいます。
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【小物の持ち方】
末広のきれいな持ち方は、まず指先をすっと伸ばすように意識すること。
右手は要(扇を開くときの中心になる部分)を持ちます。
左手は、親指を親骨(端の木の部分)の上に乗せ、残りの4本の指で下から支えるように挟みます。
左手は右手より少し低くなるように下げるときれいですよ。
和装は、慣れない「長い袖」の扱いにも注意が必要です。
何かものを取るときや、手を上げるときは、反対の手で袖口を抑えましょう。
ふたり並んで立つときは、お互いが少し向き合うように「ハの字」をイメージして。
ドレスのときは、新郎が前に立ち、新婦をエスコートするイメージですが、和装のときは、
新郎が新婦の半歩後ろに下がって立ちます。
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和装は普段着なれない分、姿勢を意識しておくと
写真映りも違ってきたり、凛としてお二人の姿をみることが
できゲストも嬉しいはずです。
是非参考になさってください!